【名古屋場所便り】

高安関「徳を積む」──その言葉に心がほどけていくようでした

こんばんは。
今年の名古屋も、よう暑ぅなってきましたなぁ。
そんな夏の始まりとともに、名古屋場所がやってきました。

今場所、私がそっと注目しているのは高安関。
かつて大関まで上り詰め、何度もあと一歩のところで優勝を逃してこられた、努力の人です。

名古屋入りの際、報道陣におっしゃった言葉が心に残りました。

「これからも徳を積んでいきたい。」

ああ、この方は土俵のうえだけでなく、
生き方そのものでも相撲をとってはるんやなぁと、じんときました。

勝ちたい。
でもその前に、自分自身を整えて、真っ直ぐに土俵に立ちたい。
その覚悟と優しさが、ふとした言葉ににじんでいるようで。

高安関のように、たとえ報われへん日が続いたとしても、
それでも「徳を積もう」と思える強さ。
それって、ほんまもんの強さやと思います。


名古屋の熱気とともに、
今場所も一番一番、心から応援しています