総合芸術
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なむこ
演劇は、総合芸術です。
役者、装置、映像、音響、照明、それらが合わさった時に何が起こるのか。
自分の仕事である、照明についてお話させて頂きます。
自分は高校生の時から演劇の世界を知ったのですが、
よく感想としていい光だった、すごい音だったとか言ってたきました。
が、そうではないんだと気付かされました。
もちろんいいものを創ることを目指してはいますが、あくまで見て欲しいものは役者さんな訳です。
舞台に立つ役者の世界を作るために、照明やら音響やらが存在する。いわゆる主要素は役者さん。他はサブなんです。だから、フォーカスが他にいってしまうことはあまり嬉しくないことです。
照明を綺麗と思うより、このシーンが素敵の方が私的には嬉しい感想です。つまりほかの要素もあってそのシーンが出来上がる。その舞台が出来上がる。
そのうえで評価していただきたいこてます。
総合的にいいものを創る。その中の照明は視覚的にお客様を満足させるために存在する。
経験者だとどうしても視点がいってしまうのですが。
いいものを創りたい。けど、照明を綺麗だと言ってもらうことが目的ではない。
お客様にこのお芝居で伝えたい絵を届けるのが目的なのです。それを目指しています。
私の師匠は、こう言ったことがあります。
舞台照明なんてどうしたって綺麗なんだよ。
真っ暗でマッチ1本灯してあるだけでも絵になる。
20年も経験されてきたからこそかもしれませんが、
そう仰っておりました。
あくまで、芝居の1つの要素。それ以上でもそれ以下でもありません。
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