元妻を看取った“1日だけの同居”

俳優・宮川一朗太さんの最近のテレビ出演で語られた、
元妻との再会と別れのエピソードが、大きな反響を呼んでいます。

30代で離婚後、2人の娘を男手一つで育ててこられた宮川さん。
娘たちの成長とともに家族の形は変わり、数年前には初孫も誕生し、お
じいちゃんとして新たな日々を送っておられました。

そんな折、元妻がステージ?のがんと診断され、
「病院ではなく自宅で最期を迎えたい」という本人の希望を受けて、
宮川さんの自宅で“1日だけの同居”が実現します。

ベッドから見えるのは、ごく普通の家々の屋根。
「病院じゃない」と、きっと思ったのでしょう。
翌日、静かに旅立たれました。

そして──旅立ちの後。
娘さんが元妻の携帯を見て、ひとつの未送信メッセージを見つけます。

「お見舞いに来てくれてありがとう」

記録として残っていたそのLINEは、きっと最期の力を振り絞って綴られた言葉だったのでしょう。

「彼女がいたから、娘たちと出会えた。それだけで感謝しかない」

別れても、家族であることに変わりはない。
その姿勢に、多くの人が胸を打たれています。