兄の話。

お久しぶりです。知る人ぞ知るゆいでございます。東京は桜が満開で、最寄駅近くの桜並木も綺麗に咲いております。夜桜。ビール。つぶ貝。たまりませんね。やってみたいもんです。

実は最近、兄と某所に旅行に行ってまいりました。
事あるごとにお前なんか大嫌いだと言ってくる兄ですが、珍しく旅行に誘われ、しかも費用は兄持ちということで二つ返事で行ってまいりました。温泉
酒に酔った兄は私の浴衣の帯をくるくるして、よいではないかごっこをしはじめましたが、私はすぐに酔いがまわり、具合が悪くなりました。必死に兄に止めるよう促し、やっと気が済んだのかぴたりと大人しくなったのです。なんて物分かりの良い25歳でしょう。
そしたら我が兄、メガネをビシャビシャに濡らして泣き始めたのです。(ここだけの話兄がメガネをかけているのでメガネをかけている方が全員胡散臭く見えてしまう病気になってしまいました。メガネをかけている方、本当にごめんなさい。)
泣き方があんまり酷いので、そんなに帯をくるくるしたかったのか、遊びに付き合えない真面目な妹でごめんなと謝りました。兄は違うんだ、と、ぽつりぽつりと語り始めたのです。
婚約をしていた彼女にふられたこと、その彼女が兄より高収入の男性の元に行ってしまったこと、実は顔が嫌いだったのと言われたこと(メガネをかけたピーナッツが兄です)、今回の旅行は本当は彼女と行くはずったこと。話し終わったあと兄はギャンギャン泣きました。
あまり人に可哀想と言いたくない性分ですが、この時の兄は可哀想で仕方がありませんでした。酷すぎます。

私に泣きつく兄。

顔を覗き込む私。

私を見つめる兄。

ピーナッツが泣きすぎて真っ赤になってました。


私「ゆ、茹でピーナッツじゃないか」

殴られました。