将棋用語がおもしろい

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将棋用語がおもしろい

日本語はカタカナという、外来語のための文字があるぐらい
外来語をよく取り入れる言語です。

外来語を極力使わない中国語とはだいぶ対照的です。

そんな外来語が欠かせない日本語ですが
棋士たちってカタカナを一言も使わず話す日もあるんじゃないかと思っているぐらい
将棋用語は日本語くさいです。(あたりまえです。)

たとえば「守り」はバスケだと「ディフェンス」という外来語を使いますが
将棋だと「受け」というそうです。
「受けが上手い」とか「受け将棋」とかいうんですね。

自分が不利になるような手を指したりすると「ミス」ではなく
「悪手(あくしゅ)」と言ったり。「大悪手(だいあくしゅ)」も時々ある。

ミスよりもずどーんときそうな表現じゃない!?


他に面白いなぁと思う言葉は

「穴熊(あなぐま)」(王のまわりに駒を二重・三重に囲う守り方)

冬眠する熊にちなんでつけられた戦法だったり

「ご機嫌中飛車(ごきげんなかびしゃ)」

一番価値の高い飛車をど真ん中に持ってくる攻め方。
真ん中に来た飛車がゴキゲンで敵陣を攻撃するイメージがわいて楽しい。

「美濃囲い」とか藤井総太二冠が得意な「矢倉戦法」とかは
いかにも日本らしい表現だし

銀と王の関係を「腰かけ銀」とか「銀かんむり」というのもなんか可愛いし

ほかにも「味付け」とか「たらし」とかへぇーそうやって使うの、と思う面白い用語がある。


またどの攻め方が得意、とかいうとき、
バスケだとたとえば「3ポイントシューター」とか「リバウンド王」とか「トップディフェンダー」みたいな言い方するけど

将棋は「〜党」っていうんだって。

僕は居飛車党。僕は振り飛車党。みたいな。「派」じゃなくて「党」なんや!

いや〜やたらとかっこよくありませんか。こんな日本語を使う将棋さん。棋士さん。

あ、しかし
カタカナを使う語も少しはあるらしいですよ。

たとえば「角」という大駒がずっと動かなかったら「ニート角」だし

現役の三浦棋士が発明した比較的新しい陣形は「三浦囲い」または「ミレニアム」というんだそうですね。

棋士のみなさんの解説などを聴いていても
本当にクリエイティブな表現をする方がたくさんいて、言語力めちゃくちゃ高いなぁと驚いています。
日本語が日々退化してる私にはすごくいい刺激です。

もう藤井さんのインタビューとか見てても言語表現が全くもって高校生じゃないもんね。

なんなんだろう、あの人たちのアタマの中。
少しでも覗きたいと思って「将棋の渡辺くん」という漫画を買いました。

結果、将棋以外はてんでポンコツ、また子供っぽいことが分かって面白いです。
一点集中の人ってこんなんなんだなぁ。
ちなみに渡辺明棋士の妻が書いている実話です。😊

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