【めぐる季節】
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二十四節氣。あるいは七十二候。
これらは古代中国(戦国時代)において考案された季節の区分手法である。
太陰暦ではずれが生じるが、それとは無関係に1太陽年を日数または黄道上の視位置によって等分し、その分割点を含む日に季節を現す名称を付けたものだ。
二十四節氣をさらに3つに分けたもの(5日ずつ)に分けたものが七十二候になる。
(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E7%AF%80%E6%B0%97)
日にちは過ぎてしまったが、昨日5月20日は二十四節氣で【小満】、七十二候で【麦秋至(むぎのときいたる)】を迎えた。
※麦や秋、という言葉は秋を連想させ少々違和感を感じるが、これは当時の農家が二毛作だったことに由来する。
「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」という言葉に現れているとおり、草木たちが育ち若い生命力に溢れた季節を迎えた。
そんな言葉とは裏腹に人間界を見ると、生命力を守ることにフォーカスされており、正直季節感どころではないといったところだ。
だが、ふと散歩がてら外に出るとなんとなくではあるが鳥や動物たちが例年よりも活き活きとしているように感じる。
どこかで聞いた話だが、熊野古道で観光客の急増により石畳の苔が剥がれ落ちていたのが、今回の規制により蘇りつつあるらしい。
人間からするとなんとも息が詰まるような生活を送っている人もいることではあろうが、自然はただそのままの姿で存在している。
(もののけ姫を彷彿とさせると感じるのは私だけであろうか…)
各地の山々では、今頃生き物たちがのびのびと過ごしているのかもしれない。
人間も自然の一部だと思うから、自分の中にある自然的な感覚から目をそらさずに、しかし粛々と流れに沿って過ごしていきたいと思う今日この頃。
(写真引用:https://images.app.goo.gl/w7JXeGUWYu5iDz7b8)
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