変態ほいほい備忘録2
オフライン
ななみちゃん
都内某所ーーー
夜通し友人らと飲み歩いて満足し
たまたま近くだった弟のマンションに転がり込み仮眠をとる。
まったく迷惑な姉である。
『ぎぃやぁあぁぁあーーーーァァァァアー!ァァァァアー・・・あ?』
朝、弟の悲鳴が聞こえる。
やかましいな。
『ちょっとななみ!つけまつげの残骸を洗面所に置くなよ!毛虫かと思っただろ!きもいよ!』
ゴミ箱に捨て忘れたのだ。そう怒るなよ。
ごめんて。
さて、そろそろ帰るか。
昼前の時間帯、電車に乗ると
そこそこ人がいるが、空席もいくつか。
椅子の端に空席があったので迷いなく着席。
すみっコぐらし。
しばらく下を向いてスマホを弄っていた…が、
すごく視線を感じる。
パッと前を見ると、斜め前に壮年の男性が立ち、ガン見しているではアーリマセンカ。
気のせいではない。ものすごい目ヂカラ。
何、何なのアータ。見過ぎ見過ぎ。
ペールブルーのダメージデニム
オフホワイトのカットソーに
アーミーグリーンのアウター
金髪に近い茶髪でヤンチャそうな感じ。
ちょっと変な御方なのかなぁ、
知らんぷりがよさそうかなぁと、
視線を逸らし、スマホを見るフリをする。
壮年の視線は逸れない。ずっと見ている。
とある駅で、わたしの対面の椅子の乗客が降りた。
すかさず着席する壮年男。
そして見る。見る見る見リャァァァァアー。
わたしの目を見て目線を合わせようとしてくるので、
思わず目線を合わせてしまった。
モゾモゾ、ゴソゴソ。
壮年男はまず自分の鞄を、自分と隣に座る乗客との間に置いた。
そして、ズボンのファスナーを下ろして、汚い何かを出してきた。
ボロン
( ゚д゚)…!?ファッ
きったな!!!!!www
正直な感想である。
壮年男はわたしから視線を外さないまま、
汚い何かを右手で擦っている。
新手のチカンなのか
公然ワイ◯ツなのか
彼は左手で巧妙に鞄を使い、周囲の乗客から見えないように角度を変えている。
誰かが通路を歩いてきたら鞄で自分の息子さんを隠す。通り過ぎれば再開。
わたしは、
証拠を録画して駅員に突き出すか。
と、意を決した。
しかし
動画を撮ろうとすると、壮年男は鞄で自分の息子さんを隠す。
なんという巧妙…!
壮年男の顔面は酷い有様である。
唇を、米国のコメディ映画の男優がするような『Oh...!』のような形にして、眉を寄せて目を限界まで見開き、
股間の何かを高速で擦っている。
何度か証拠を動画撮ろうとするも
巧妙に隠されるので
めんどくさくなってきたし
目の前でオカズにされるのも癪に触る。
車両を移動することにした。(おせーよ)
な ぜ つ い て く る
さすがに怖くなったので、次の駅で扉が閉まる瞬間に素早く下車。
走り去る車窓に
壮年男の情けない顔が映っていた気がした。
彼は自分の息子を擦ったあの手で
電車の吊り革や金属棒を掴むのでしょうか…。
もう公共の場の物体を触りたくなくなった出来事である。
fin.
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