８月のこと。

最近ここである人とお話しするようになった。

その人は生まれつき手も足もない人で、お気に入りの人から芋虫ってあだ名をもらったんだって誇らしげに言っていた。
でも、声は一応出るようで、こうやって文字で会話をすることも出来る。
そんな彼にボイスというあだ名をつけたら、大変喜んでくれた。

ぶっちゃけ今１ヶ月私はいいことが何もなくて、なんならここ最近飛んだ災難だらけだったけど、話すようになってから、なんだかどことなく自分の考え方が変わったような気がした。

私が箸を使って食べているところ、ギターを弾いているところ、絵を描いているところ、全ての行動に対してずっと私の手指を羨ましく見ていた。
こんなに普通のことをしているだけで、感心されることは人生初めてだった。

彼の夢は私たちには普通に毎日出来ている。最初は少し言葉を失ってしまっていた。
でも、だからと言って周りにいる人と違う対応をするのもおかしい。だから周りの友達みたいに接するんだ。

逆に強く生きている彼を知って勇気をもらったのは私の方だった。

改めて、１日１日を、そして身の回りの人たちを大事にしよう。
私はこれからも自分の夢に向かって音楽を続けていこうと思います。

ありがとう。