私のクリスマスケーキは、、、

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ももぷよ

私のクリスマスケーキは、、、




シルベーヌ。





今年もクリスマスが終わった。

なんだかんだ充実していた。

母からは
『今日こそはケーキを買ってきて。私はショートケーキが食べたいの!!』
とプレッシャーをかけられていた。


私も私でやってやろうじゃん。
なんて
イヴのリベンジに燃えていた。




会員様からの情報でコンビニにはあったとの情報。

最終手段にコンビニもある。



でも。






私は買わなかった。





買えなかったのではない。
買わなかったのだ。
いや
買いに行ってもいない。
外出していたのでケーキ屋さんによろうと思えばよれたのだけれども。




だって




買おうと思えばケーキなんていつでも買えるじゃないか。


ちょっぴりクリスマス仕様になっているだけで、
普段のケーキだっておいしいはずだと。



イベントの時だけケーキを食べる時代はとっくのとおに終わっているじゃないかと。


私はクリスマスに踊らされていると。



数時間前まで
クリスマスに踊らされたいと思っていたはずなのに。






世間ではこれを
ただ面倒になっただけだろうと言うだろう。

そんなことは私には関係ない。










母に事実を伝える。
唾をのんだ。




母は一言。
『そう。』


意外だった。
食べ物のことになると騒ぐ母。




そして、
母がおもむろに何かを取り出した。




『じゃあこれを食べなさい。』




袋が開けてあるシルベーヌ。



食べかけではあったが懐かしさと母の優しさを感じた。


本当は豆のような物が乗っている箱に入っているタイプが好きだ。

でもファミリーサイズには二種類の味が楽しめるという良さがある。






部屋に戻り中身をチラッと見てみた。







バニラしかない、、、



その事実に私は凍りついた。
温まっていた体が内蔵から冷えきっていくのを感じた。




そんなはずはないと私はおもむろに
シルベーヌを袋からぶちまけた。





すると









一つだけ輝きを放った赤いふくろ。
ココアだ。
私の心臓は血の気を取り戻した。



Merry Christmas

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